代表挨拶
再生可能資源からの液体燃料の製造は低炭素化社会推進のためのキーテクノロジーであり、持続可能な高度化社会形成に必須な将来技術です。
私たちは、これまでの北九州市立大学での研究を通じて、副原料を用いることなく、あらゆる種類の油脂あるいは脂肪酸、さらには光合成によって生産されるバイオマスから脱酸素分解して高品質のバイオ燃料(HiBD)を合成する方法を確立し、テストエンジンや市販バスでその実用性を実証しました。
当HiBD研究所はバイオマス等の再生可能資源から輸送用燃料を製造するプロセスの高度化と、その利用技術の普及を計るとともに、バイオ資源からの消化ガス、ガス化ガス、炭酸ガスからLPG、ガソリン、ディーゼル燃料、ジェット燃料などの高度化液体燃料の製造法の創製を目指します。
HiBD研究所 所長 藤元 薫 ⇒ researchmapへ
沿革
- H17年~
- 藤元代表理事を中心に、油脂分解ディーゼル合成、廃プラスチック分解油化実証を推進
- H17~18年度
- タイ国におけるECOディーゼル燃料油の開発(北九州市立大学/NEDO)
- H20年
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油脂の直接脱炭酸分解による灯・軽油留分炭化水素の選択的合成に成功
「新バイオディーゼル研究会」立ち上げ、北九州産業学術推進機構にて講演 - H21~22年度
- バイオマスのガス化を経由する液体炭化水素合成技術の開発(北九州市立大学/NEDO)
- H21~22年度
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接触分解法を用いて製造したバイオ燃料の評価-鳥取市の廃食用油を原料とするスクールバス燃料の製造プロセスの開発-
技術アドバイザー (鳥取環境大学・株式会社タクマ共同研究/環境省) - H22~25年度
- バイオマスからのバイオLPG(軽油代替燃料)合成の研究開発(北九州市立大学、日本ガス合成株式会社 /NEDO) - 合成ガス、炭酸ガスからのイソブタンの高選択的合成に成功
- H22~24年度
- 接触分解法による廃食油からのバイオディーゼル燃料製造の研究開発(株式会社 フチガミ/NEDO)
- H22~H26年度
- 新バイオディーゼルの合成法の開発(北九州市立大学、チュラロンコン大学(タイ)協力企業:株式会社 野田修護商店/SATREPS)
- H24年
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「HiBD」商標登録(登録第5468299号)
新バイオディーゼル研究会を「HiBD研究会」へ改組 - H24~H26年度
- 第二世代バイオディーゼル燃料利活用に向けた技術開発実証研究 技術アドバイザー((公財)京都高度技術研究所/環境省)
- H26年10月
- HiBD研究会を基盤として一般社団法人HiBD研究所を設立
- H27年4月~
- 北九州産業学術推進機構/北九州市産業経済局 新成長戦略推進研究開発事業. FY2015, 課題名:「液相スラリー法による炭化水素系バイオ燃料(HiBD)製造技術の開発」実施中
研究所概要
- 1.名称
- 一般社団法人HiBD研究所(ハイビーディー研究所)
- 2.所在地
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≪事務室≫
〒808-0135 福岡県北九州市若松区ひびきの2番1号
産学連携センターT-311
アクセス(地図を見る)
TEL:093-695-3202 FAX:093-695-3309
≪研究室≫
〒808-0135 福岡県北九州市若松区ひびきの1番8号
事業化支援センター502号室
- 3.役員
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代表理事 藤元 薫
理事 宮川 晉 - 4.外部研究協力者
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北九州市立大学教授 朝見 賢二
名古屋大学助教 谷 春樹 - 5.設立
- 平成26年10月20日
- 6.事業内容
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(1)HiBDに関する調査、研究、広報活動
(2)再生可能資源、炭酸ガスを原料とする液体燃料製造の調査、研究
(3)RE:OIL活動(リオイル活動)の啓蒙と普及
研究設備
研究室
研究設備
ICR装置
バイオマス液化装置
油化装置
FT合成装置
LPG合成装置
利用可能設備
HiBD製造プラント(タイ国)
HiBD製造プラント(液相ベンチ)
LPGベンチ(タイ国)