合成燃料の研究
合成燃料
再生可能資源、例えばバイオマス、消化ガス(メタンと炭酸ガス)、さらには炭酸ガスなどを原料とし、あるいはそれを一旦合成ガス(CO+H2)に変換した後、各種触媒技術により有用な液体燃料に変換する技術の開発も進めています。
例えば、
- DME(ジメチルエーテル)の合成と利用:最も単純なエーテルであるジメチルエーテルを合成ガスから直接製造する技術を開発し、それをLPG代替品、ディーゼル油代替品、プロピレンなどの低級オレフィン、酢酸などを合成する
- フィッシャー・トロプシュ(FT)合成:100年近い歴史を持つFT合成技術をさらに進化させ、低級オレフィン類の化学品、ナフサ・灯軽油などの高級燃料に変換する技術の開発
- イソブタンの高選択的合成法:合成ガスや炭酸ガスからメタンやエタンなどをほとんど副生せずイソブタンを80%(残りはガソリン)の収率で与える触媒の開発
- 平衡収率が著しく低いメタノールを合成ガスや炭酸ガスから平衡値を大幅に超えて、製造する新しい反応システム(ICR)の開発
ICR装置